2003年のイラク戦争の前に、衆議院の外交委員会およびテロ特委員会、
さらには自民党、民主党、社民党、共産党の勉強会において「イラクに大量破壊兵器がないとは言えないが、
運搬手段を欠いており、他国に対して脅威を及ぼすことはない」と証言したことがある。
大量破壊兵器の問題は、その後大きな波紋を呼んだが、この判断ミスを放置すべきではない。
当時、米国行政府がNSCに対し出した指示は、
「イラクが大量破壊兵器を保有しているとの情報を集めろ」であったという。
情報を専門に扱い、そこで精査して上層部に挙げる機関が偏った情報のみを上げていけば、自ずと政策判断は誤る。
私のように、情報で食べてきたものであるからこそ、情報の取り扱いには大いなる怖さを感じる。